精子の質を向上させる方法|医学的根拠に基づく8つの改善策

精子の質を向上させる方法

精子の質が妊娠に与える影響とは

妊活は女性だけの問題ではありません。

実は、不妊の原因は男女ほぼ半々であり、男性側に原因があるケースは決して珍しくないのです。精子の質は妊娠成立において極めて重要な要素であり、その改善は自然妊娠の可能性を大きく高めます。

精液のほとんどは液体成分である「精漿」で構成されており、細胞成分である精子は全体のわずか1〜5%程度しか含まれていません。しかし、この少ない割合の精子の質と量が、妊娠の成否を左右するのです。精子の運動量が少なかったり、形状に異常があったりすれば、妊娠の確率は低下します。

WHO(世界保健機関)が定める自然妊娠が期待できる基準値として、精液量1.4mL以上、精子濃度1600万/mL以上、運動率42%以上、正常形態率4%以上という指標があります。これらの基準を満たすことが、健康な妊娠への第一歩となるでしょう。

出典にしたんARTクリニック「精液量を増やすには?妊活のために質の良い精子を作る方法を解説」より作成

精子の質を決める4つの重要指標

精子の質を正確に評価するためには、複数の指標を総合的に判断する必要があります。ここでは、WHOが定める4つの重要な基準値について詳しく解説します。

精液量の基準と重要性

精液量の正常値は1.4mL以上とされています。健康な成人男性の平均は約3mLです。

精液量が基準値を下回ると、精液に含まれる精子の総数も不足する可能性が高まり、自然妊娠の確率が低下します。加齢によって精液量は減少する傾向にあるため、年齢を重ねた方は特に注意が必要です。また、精液量が多いほど射精時の快感が高まるとされており、これは性交渉の頻度にも影響を与える要因となります。

精子濃度が示す生殖能力

精子濃度とは、精液1mLあたりに存在する精子の数を指します。正常値は1600万/mL以上です。

精液量が十分でも、含まれる精子数が少なければ妊娠に至る確率は低くなります。この基準値を下回ると「乏精子症」と診断され、不妊の原因となる可能性が高まります。精子濃度は体調やストレスによって変動するため、通常は2〜3回の検査を行い、平均値で評価することが一般的です。

精子運動率の重要性

精子運動率は、精液検査で確認できる精子のうち、実際に運動している精子の割合を示します。正常な運動率は42%以上とされています。

運動率が低い状態は「精子無力症」と呼ばれ、精子が卵子に到達する可能性が大幅に下がります。精子は子宮内を自力で泳いで卵子まで到達する必要があるため、運動率は妊娠成立において極めて重要な指標なのです。精索静脈瘤などの疾患がある場合にも、運動率の低下が見られることがあります。

正常形態率が示す精子の健康度

正常形態率とは、形に異常がない精子の割合であり、4%以上が正常値です。正常な精子は頭部が楕円形で尾部が細長く、おたまじゃくしのような形をしています。

奇形精子には、頭部の変形や尾部の短縮など、正常な形態とは異なる特徴があります。肥満、喫煙、精巣への温度の影響などが奇形精子の原因となります。形の悪い精子は卵子の外膜を突き破る力が不足しているため、受精能力が低下します。

出典銀座リプロ外科「質の良い精子とは?質を高める生活習慣・考え方・治療方法を知る」より作成

精子の質を向上させる8つの科学的アプローチ

精子の質は日々の生活習慣や栄養摂取によって大きく変化します。ここでは、医学的根拠に基づいた8つの具体的な改善策をご紹介します。

1. 適度な有酸素運動の実践

運動は精巣への血流を促進し、栄養供給をスムーズにする効果があります。

週3回程度のウォーキングや軽いジョギングがおすすめです。ただし、過度な運動は活性酸素を増やし、精子に悪影響を与える可能性があるため、バランスを意識することが大切です。長距離サイクリングやサウナなど、精巣を過度に温める行動は控えましょう。

2. 質の高い睡眠の確保

最低6時間の睡眠を確保するよう努力しましょう。睡眠不足は男性ホルモンの分泌を妨げ、精子の生成に悪影響を及ぼします。

質の高い睡眠は体の回復機能を高め、精子形成をサポートします。就寝前のスマートフォン使用を控え、寝室の環境を整えることで、より深い睡眠を得ることができます。

3. 禁煙の徹底

喫煙は精液量、精子濃度、精子運動率、正常形態率のすべてに悪影響を及ぼすことが世界中の研究で報告されています。

タバコに含まれる有害物質は精子DNAを損傷し、数だけでなく質まで低下させる大きな要因です。妊活を考えるなら、禁煙は最優先で取り組むべき課題といえます。

4. 適正体重の維持

過度の肥満は避けましょう。BMIが25以上になると、精液量や総精子数が減少傾向にあるという報告があります。

適正体重を維持することは、ホルモンバランスを整え、精子の質を保つために重要です。極端なダイエットも避け、バランスの取れた食事と適度な運動で健康的な体重管理を心がけましょう。

5. 長時間の座位を避ける

長時間座り続けると、精巣の血流が慢性的に悪くなり、精索静脈瘤を誘発するリスクがあります。

デスクワークが中心の方は、1時間に1回は立ち上がって軽いストレッチを行うなど、血流を促進する工夫が必要です。精巣を適切な温度に保つことも、精子の質を維持する上で重要なポイントとなります。

6. ストレス管理の実践

強いストレスは男性ホルモンの分泌を妨げ、精子量の減少につながる可能性があります。

趣味に没頭する、リラックスできる音楽を聴く、自然の中で過ごす、信頼できる人に相談するなど、自分に合ったストレス解消方法を見つけることが大切です。一人で抱え込まず、誰かに話すことで気持ちが軽くなることも少なくありません。

7. 精子に良い栄養素の積極的摂取

オメガ-3脂肪酸(DHA+EPA)の摂取は、精子形成に良い影響を及ぼします。ナッツ類や魚に多く含まれており、特にアーモンド、ヘーゼルナッツ、クルミなどを1日60グラム程度摂取することで、精子濃度が約14%、運動率が約6%、形態評価が約1%向上したという研究報告があります。

また、葉酸、ビタミンB12、亜鉛などの抗酸化剤は精子形成に良い効果があります。亜鉛は精子数増加につながり、葉酸は精子DNA断片化を低下させる働きがあります。ビタミンB(緑黄色野菜、牡蠣、シジミ)、ビタミンC(果物、アセロラ、ブロッコリー)、ビタミンEが豊富な食物を積極的に摂取しましょう。

地中海料理(オリーブオイル、全粒穀物、野菜、果物、豆、ナッツが豊富)や、魚介類、家禽、穀物、豆類、脱脂乳、果物と野菜の摂取が多い食事は、良好な精液所見が見られるとされています。このような食事をきちんと摂り続けることで、精子DNA断片化の低下が見られるという報告もあります。

出典桜十字ウィメンズクリニック渋谷「精子の質を向上させるためにナッツ類を食べましょう」および京野アートクリニック「男性不妊:精子に良い食事とは?」より作成

8. 避けるべき食品の認識

トランス脂肪酸(マーガリン等)や加工肉(ハム、スパム等)は避けましょう。

高脂肪、赤肉または加工された肉、精製した小麦などの穀類、お菓子と加糖飲料などの摂取割合の高い食事は、精液所見の低下と関係していると報告されています。カフェインは摂取しすぎないよう注意が必要です。

出典エス・セットクリニック「良い精子を増やすために有効な方法は?」より作成

医療的アプローチによる精子の質改善

生活習慣の改善だけでは十分な効果が得られない場合、医療的なアプローチを検討する必要があります。専門医への相談が最優先です。

医療相談を受ける男性のイメージ薬物療法とホルモン治療

男性ホルモンや下垂体ホルモンが低下している場合には、クロミッド等のホルモン剤の服用により、精子濃度が増える可能性があります。

場合によってはホルモン注射が必要になることもあります。医師の診断に基づいた適切な治療を受けることで、ホルモンバランスを整え、精子の生成を促進することが期待されます。

サプリメント療法

還元型コエンザイムQ10、カルニチン、セレニウム、ビタミンB12は精子の質を良くするエビデンスが多数示されています。

医療用に製造された質の良いサプリメントを医師の指導のもとで服用することが重要です。精子を酸化ストレスから守る高濃度コエンザイムQ10や、精子の動きを良くするLカルニチン、年齢が35歳以上の方には良質なポリフェノールを含有する長命草なども併用されることがあります。

ただし、亜鉛の過剰投与は精子の質を低下させることがあるため、慎重なモニタリングが必要です。また、サプリメントだけで男性不妊症が解消されるわけではないことに注意しましょう。

出典ひまわり医院「亜鉛の男性機能への効果について」より作成

精索静脈瘤手術

精索静脈瘤は男性不妊の代表的な原因となる疾患です。精子の状態に問題があった方が検査をしてみると、約4割程度の方に精索静脈瘤が見つかるといわれています。

グレード3の重症な精索静脈瘤があり、中等症(精子濃度が1mlあたり500万~1600万匹)の場合には手術の施行を検討します。夫婦の年齢が比較的若く、軽症(精子濃度が1mlあたり1600万~2000万匹)の場合には半年程度保存的治療を行い、改善が見られない場合には手術に踏み切ることがあります。

手術により精子の質が改善されれば、自然妊娠の可能性が高まります。改善が見られない場合には、タイミング療法から人工授精や体外受精へステップアップすることになります。

出典銀座リプロ外科「精子の動きが悪い原因は?改善方法はある?」より作成

精液検査の重要性と受診のタイミング

精子の質を正確に把握するためには、専門的な検査が不可欠です。

精液検査は泌尿器科や不妊治療専門クリニックで受けることができます。検査では、精子の数、形、動きなどを顕微鏡で分析し、WHOが定める基準値と比較して状態を評価します。精液検査の結果は体調によって変動するため、3日の禁欲期間を経て、2回以上行われることが一般的です。

1年以上妊活してもパートナーが妊娠しない場合は、早めに検査を受けることをおすすめします。精子の質の問題は自覚症状がないため、検査を受けなければ発見できません。早期発見により、適切な対策や治療方針を決めることができ、妊娠への道のりを短縮できる可能性が高まります。

自宅で精液を採取して提出する方法もありますが、容器が日に当たらないようにし、人肌程度の温度に維持して30分以内に提出することが必要です。正確な検査結果を得るためには、クリニックでの採取が最も確実でしょう。

出典長谷川レディースクリニック「精子の質と量を高めるための習慣とは?」より作成

栄養補給食品という選択肢

日々の食事で十分な栄養素を摂取することが理想ですが、忙しい現代生活では難しい場合もあります。そのような時に活用していただきたいのが、天然植物由来の成分で構成された栄養補給食品PHROMON(フォロモン)です。

PHROMONには、カボチャの種、オクラ、桃、リンゴ、インゲングラスの5つの天然成分が含まれており、日常の栄養補給をサポートします。

この主な成分には以下の効果が期待できます。

  • 亜鉛による精子形成のサポート パンプキンシードなどに含まれる「亜鉛」は、精子の生成やテストステロン(男性ホルモン)の代謝に不可欠なミネラルです。不足すると精子数や運動率の低下につながるため、補給は有効です。
  • 抗酸化作用によるダメージ軽減 精子は酸化ストレス(体内のサビ)に非常に弱く、活性酸素が増えると精子のDNAが傷ついたり、運動能力が落ちたりします。配合されている植物エキスやビタミン類が抗酸化を助け、精子を保護する役割を果たします。
  • 血流と活力の向上 植物性成分が全身の血流やスタミナをサポートすることで、間接的に生殖機能への好影響が期待できます。

その他にもPHROMONには精子の質を高める効果も期待でき、以下のサポートにも効果的と言われています。

1. 精子の「エンジン(ミトコンドリア)」を活性化させる

精子が卵子にたどり着くには、長い距離を泳ぎ抜くための膨大なエネルギーが必要です。

  • エネルギー源のサポート: 精子の首の部分には「ミトコンドリア」という発電所が密集しています。PHROMONに含まれるビタミン群や植物エキスは、この発電所の効率を高め、**精子の「前進運動率(真っ直ぐ力強く進む力)」**を底上げする助けになります。
  • ガス欠防止: 精子が途中で力尽きないよう、代謝をスムーズにする成分がスタミナ維持に寄与します。

2. 精子の「設計図(DNA)」を保護する

精子の役割は、元気なDNA(設計図)を卵子に届けることです。

  • DNA断片化の抑制: 活性酸素が増えすぎると、見た目は元気でも「中のDNAがズタズタ(断片化)」という状態になることがあります。PHROMONに配合されている抗酸化成分(パンプキンシードのビタミンEやポリフェノールなど)は、この**DNAの損傷を防ぐ「バリア」**として機能します。
  • 正常形態率の維持: 正しい形の精子を作るプロセスを栄養面から支えることで、受精能力の高い精子の割合を増やすことが期待できます。

3. 「精液というプールの質」を整える

精子は自分たちだけで生きているわけではなく、精液という液体に守られて移動します。

  • 液状化と粘度の調整: 亜鉛などのミネラルは、精液の粘度を適切に保つのに重要です。精液がドロドロすぎると精子は動けませんが、適切なミネラルバランスが保たれることで、**精子が自由に動き回れる「最適なプール環境」**が整います。
  • 炎症の抑制: 植物由来の成分には、微細な炎症を抑える働きがあるものもあり、精子にとってストレスの少ない環境作りをサポートします。

ただし、栄養補給食品はあくまで食品であり、疾病の治療や予防を目的とするものではありません。健康的な生活習慣の一環として、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を基本とし、必要に応じて補助的に活用することをおすすめします。

まとめ:今日から始める精子の質向上

精子の質を向上させることは、自然妊娠の可能性を高めるだけでなく、男性自身の健康増進にもつながります。

本記事でご紹介した8つの改善策は、いずれも医学的根拠に基づいたものです。適度な運動、質の高い睡眠、禁煙、適正体重の維持、ストレス管理、栄養バランスの取れた食事など、日々の生活習慣を見直すことから始めましょう。特に、オメガ-3脂肪酸を含むナッツ類や魚、葉酸、ビタミンB12、亜鉛などの栄養素を意識的に摂取することが重要です。

生活習慣の改善だけでは十分な効果が得られない場合は、専門医に相談し、薬物療法やサプリメント療法、必要に応じて精索静脈瘤手術などの医療的アプローチを検討しましょう。1年以上妊活しても妊娠に至らない場合は、早めに精液検査を受けることをおすすめします。

妊活は男女が共に取り組むべき課題です。パートナーと協力し合いながら、健康的な生活習慣を築いていくことが、妊娠への近道となるでしょう。

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